【スタッフ一人ひとりが輝ける環境】を模索する
その人が輝ける適材適所を見つける
スタッフとは1年に一度、代表であるわたしとのマンツーマンカウンセリングの場を設け、「将来どうなりたいか、どういうことが好きなのか」を聞いています。
スタッフの特徴を把握し、どのようなポジションで仕事をしてもらうのがよいか、140名全員を想いながら組み立てていくのがわたしの仕事です。
美容師や理容師よりほかに向いている仕事があると感じるときには、違うスキルを活かすポジションに配置したり、スタッフに直接「こういうことをしてみたら?」と提案をすることも多々あります。
合わない場所に行くと、人の輝きは失せてしまうからです。
140名それぞれ皆、個性も異なります。
時間もかかるので、全員がベストの位置づけではないかもしれませんが、適材適所を見つけてあげることで、個々が輝くのです。
人はそれぞれにいいところがある
一度で輝く場所を発見できるときと、できないときがありますが、発見できないときは、勤務地やポジションを変えていきます。ここは本人と話し合って決めていきます。
誰もがそれぞれにいいところを持っているものです。
一番星のように輝かなくても、どこかで活躍できるところがあればいいと思いませんか?
居場所がない状況が続くと、スタッフが会社にぶら下がるという状況にもなってしまうので、個々が羽ばたける場を見つけたいところです。
美容師から、得意を生かして転身する
たとえば、技術者になるより、接客や絵を描くことに長けているスタッフには、会社で必要となる素材のイラストや絵を描いてもらっています。販売用のポストカードを作成したり、お客様から絵画制作のご依頼を受けたりもしています。花開くには時間がかかりますが、実際にうまくいくケースもあるのです。
現在わたしたちが提供しているドライヘッドスパ部門のリーダーも、技術者にはなりたくないという希望を持っていました。
ただ、美容室でのマッサージの施術だけではお給料を払えないため、ドライヘッドスパを習いに行ってもらったのです。
その後インストラクターになり、現在は専門のマッサージを提供して、多くのお客様に喜んでいただいています。
スタッフ間の横のつながりをつくる
登壇する講演会でもよく質問されるのですが、人を育てるしくみとして、ビューティアトリエでは「委員会制度」を設けています。
これは、強い会社になるために、縦だけでなく横のつながりをつくることを目的としています。
横のつながりをつくるには、学校の委員会のように、各々に役割を持たせるといいのではないか、という考えからです。
スタッフ全員が参加した経営をしたいと考えているので、「おもてなし委員会」「商品管理委員会」など、全員が何かしらの委員会に入っています。
ただ大切なことを伝えるだけではなく、体験をしながら育てていくことで、人は育っていくと思うのです。