活躍するリーダーは、人を許せる素直な人

 

・理想のリーダーは人に陰口を言われない

人間ですから、たいていひとつ二つは陰口を言われてしまうものです。
ただ、やはり陰口を言われない人のほうがリーダーとしての成長が早く、結果を出しやすいのはたしかなようです。

逆に、いつも陰口を言われるような人はリーダーになってもうまくいきません。
言っていることとやっていることのギャップがあまりにも大きいと、残念ながら人はついて行かないからです。
リーダーになっても結果を出せず、人もついてこない。
これでは本人もつらいでしょう。

また、細かすぎる人の場合も、下の人が育ちません。
リーダーに適しているのは、人のことを許せる人、素直な人。

たとえば、何かぶつかることがあったとしても、
「わたしもこういうところが悪かったよ」
と言える。ケンカをしても
「そういうのはいいね」
と言える素直さがある。

これらを言えないタイプの人は、たとえ本人に力があっても、リーダーになって苦労します。

・伸びるリーダーは、人に興味を持っている

美容室業界では、最初は「自分大好き」というタイプの人が伸びていく傾向があります。
このタイプの人は自分のために技術トレーニングをしますし、自分のお客さまには100%愛情を注ぐため、結果が出やすいのです。
ある意味、自分のためにがんばる人が出世もしやすく、店長にもなりやすいのが美容業界です。

このタイプの人は、店長になってから苦労をすることになります。
基本的に、自分の成長に関してはとにかく計画するのですが、自分と自分のお客さまにしか興味がありません。よって、まわりのスタッフの気持ちを汲めず、気づけばひとりに…。

また、自分ができすぎると、できない人の気持ちがわからなかったり、高い理想を相手に押しつけてしまったりということも…。
これではまわりの人がついていけませんね。
そうなると、スタッフがどんどん辞めてしまうことになるのです。

・行き詰まったら、自分を変えていこう

もともと人に興味がなく、
「お休みの日に何をしていたの? 楽しそうだね」
「その靴、似合うね」
「髪の毛切った?」
という会話をスタッフと交わせない人も多くいます。

じつは、美容師に多いこのようなタイプ。そういう人は、仲間と一緒に運営することに疲れてしまうので、最終的にひとりでお店を出していく傾向にあります。
美容師だけに限らず、事務でもなんでも、人に興味のない人を見かけることはありませんか?

行き詰まることがあったとき、
「自分のやり方が間違っていた」
と気づける人は、大きく成長していきます。
一方で、気がつかない人や、気がついても変えることができない人は厳しい状況のまま変わりません。

リーダーとして仲間とともに取り組むには、まず人に興味を持つことからはじめましょう。