リーダーに向いている人とは

 

どんな仕事でも、どんな人でも4人までの面倒はみられるもの

昔はよく、店長から「わたしは人を育てることができません」という相談や質問を受けていました。

実際に、リーダーの向き不向きはあります。
とはいうものの、どんな仕事でも、誰でも、4人くらいまでの面倒はみられるものです。
4人は一般的に多い家族の単位です。たいていの人は、この人数まではチームをつくれるはずです。それを20人、30人のお店にできるかできないかは、その人の度量次第でしょう。

わたしは、個人的には人を育てるのに向いていない人はいないと考えています。
それよりも、「リーダーになりたいか」「なりたくないか」という本人の気持ちが大きなポイント。

リーダーになりたくない人が4人の面倒をみられるわけではありません。
逆に「リーダーになりたい」という気持ちがあれば、たとえ育てるのに向いていない人だったとしても、4人までは大丈夫でしょう。

向き不向きより、本人の意思が重要

会社では、本人がやりたくなくても、まわりから「この人はリーダーをやったほうがいい」と任命されることがあります。
本人がやりたくないと言うときは、たとえその人に能力があっても、わたしは任せる時期ではないと判断します。
それくらい、本人の意思が重要なのです。

とはいえ、最初はやりたくなくても、役目をもらって取り組んでいくうちに役目に目覚めていくこともあります。
わたし自身もこのタイプでした。
最初は「わたしは人の面倒をみることが好きではない」と言っていたのですが、仕事で教える役割がまわってきて、日々向き合っていくうちにできるようになっていったのです。

人の面倒をみる運命なのだと認める

自分自身の過去を振り返ると、わたしは小さい頃から弟の面倒をみてきたことを思い出しました。
長子の人たちは、生まれながらに下に面倒をみるきょうだいがいて、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と言われて育ってきているのではないでしょうか。
いままで生きてきたなかで、自然とそうなってきたこと自体も運命かもしれません。

わたしの場合は、30歳過ぎに「人の面倒をみる運命なのだ。このことを認めてリーダーを務めよう」と心に決めました。

認めるまでは、逆にその環境がつらくてたまらない時期もありました。
自分が言っていることが正しいかどうかもわからなかったので、スタッフと話したあとで常に「全部、自分自身に対して言っている言葉だ…」と落ち込んだり…。
でも、認められるようになってからは、自分を取り巻く環境がとてもラクになりました。

あなたはいかがでしょうか?

リーダーの経験は人を成長させてくれます。
ぜひそのチャンスを多くの人に与えられる人になりたいですね。